ルンバ製造会社のアイロボット社の事業について

昨年にアマゾンに買収される話があり、株価が$50となり、約17億ドルで買収されるはずが、EUあたりの独占禁止法に抵触し、買収が頓挫しました。アマゾンでしかルンバを売らないとかされると、みんなアマゾン使わざる負えないよね、という話。

その後、株価は急落し、$10程度を推移し、今では$7前後。

現在の時価総額は2億ドル程度となってしまい、日本円で150円換算なら約350億円となっています。

我が家にもルンバは1台あり、掃除で活躍しているので、頑張ってほしいところではありますが、どうでしょう。

従業員は1000人程度で、売上は10億ドル程度あるものの、ここ数年は毎年数億ドル程度の赤字続き。

買収頓挫により従業員を350人ほどカットし、買収頓挫の違約金?で1億ドルほど入ってきたものの、amazonのロボット掃除機のカテゴリを見ると、ルンバより低価格でたくさんのロボット掃除機が並んでいます。

どれもごみをためておくボックスがついていたり、水拭きもしてくれたりといたれりつくせりです。耐久性や動作感は使ってないのでわかりませんが、評価はネットを見る限りよさそうです。

例えば下記のような会社があります。

Ankerという中国企業のEufy

こちらはBluetoothスピーカーや充電機器などで性能がよい品を出してる印象がありました。時価総額6000億円。

ECOVACSという中国企業のDEEPBOT

ロボット掃除機専業メーカーのようです。時価総額4000億円。

SWICHBOTという中国企業のロボット掃除機

こちらはIoT機器で有名で、私も温湿計をもってます。

また、ルンバは出荷台数4000万台とのことですが、メンテナンスが必要なブラシやローラーやフィルターなどはサードパーティーというか別の会社がつくったもので賄えそうな雰囲気があります。

そのため、アイロボットが倒産してしまっても、メンテナンスも問題ないという。。

なぜか、コロナ禍で空気清浄機(Klaaraを生産)の高価格帯市場に乗り出してしまったアイロボットでしたが、空気清浄機市場もすでに飽和状態で、ダイソン、シャープ、パナソニック、ダイキン、Airdogなどいるなかで、なぜそこに踏み出したのか意図がわかりません。よくみると日本国内だけで販売しているようですので、アイロボットジャパンの失敗のようです。

当初はBraavaという水拭きの機械とセットで動く仕様でしたが、中国企業に対抗して遅まきながら、Roomba Combo Essential robotという水拭きセットの機体を2024年4月19日よりリリースしたようです。

なにやら書いていて価格面でも性能面でも劣るルンバですが、保証は3年保証がついています。この保証も企業からすると地味に重荷になってると思いますが。

日本企業の家電メーカー90年代には台頭して、その後、中国企業がとってかわり、多くの家電メーカーが困窮し、シャープも2010年代に中国のホンハイに買収されたのは記憶に新しいですが、この家電業界の交代劇は10年スパンくらいの長さを持って行われた気がしますが、このロボット家電に関しては数年で入れ替わってしまっている気がします。

ルンバはどこかで躓いてしまうと、掃除できなくなって止まってしまう、ということが起きてしまいます。それはどのロボット掃除機なども同様なのですが、そういうときに自己解決できて、復帰できるなどの付加価値がつけば、よりよいと思うのですが。。うちの家では段差でとまるので、なにか突起などを下からだして復帰してほしいものです。

と、アイロボット社をまとめてみましたが、我が家でもルンバは頑張ってくれているので、陰ながら応援しているところです。